佐藤純
埼玉県宮代町の東武動物公園のシロフクロウ「ロク」の「笑顔」が、SNSなどで話題を呼んでいる。
担当飼育係の光山小夜子さん(57)によると、4日に別の担当者が園内の猛禽(もうきん)舎のケージの中でスマートフォンで撮影した。まぶたを閉じて口を開けた様子が、人が目を細めて笑っているように見える。声は出していなかったという。翌日、SNSに画像をアップすると、多くの「いいね」がつき、「癒やされますな」「良い顔をしていますね」などのコメントが寄せられた。
光山さんによると、ロクは笑っているわけではなく、光をまぶしく感じている時やリラックスしている時に見せる表情だという。
雄のロクだけでなく、同じケージにいる雌のワッフルも「笑顔」を見せることがある。
ロクは2017年6月6日に神戸市立王子動物園で生まれ、19年11月に東武動物公園にやってきた。最初は環境に慣れず、飼育係がケージの中に入ると、警戒して近づかなかった。半年ほどして慣れてきたころから、「笑顔」を見せるようになった。
光山さんは3日に1回ほどこうした表情を見かけるが、今回ほどしっかりした「笑顔」を撮影できるのは珍しいという。
光山さんは「ロクの写真を見て心を和ませてほしい」と話している。(佐藤純)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル